これはとある獣医師のもとに迎えられた保護猫のおはなしです。
————————————————–
ぼくはちゃむ。
ちゃしろのこねこ。
すくすく成長中。
お天道様の下でぽかぽかしてたのもつかの間、
いつの間にか兄弟といっしょに「にんげん」とくらしてた。
新しいおうちに来てからは、兄弟とご飯を取り合うひつようも無い (注:保護活動なさっているお宅からお迎えしました)
おもちゃもぜんぶ、ぼくのもの。
ここはぼくの王国なのだ。
…そうおもっていたのに。
なんだか最近お腹がいたい。
うんちがゆるくなってきた。
大好きだったごはんも食べたくない。
あばらが浮いて、やせてきた。
なんでだろう?
飼い主がいつも通っている、動物病院というところにつれてこられた。
そして、なんだかドロドロとしたお薬を飲ませられた。
お薬はおいしくなかったけど、
それから日を追う毎にお腹が楽になってきた!
ぼくのお腹には「コクシジウム」っていう虫がいたんだって。
コクシジウムは腸の細胞に入り込んで増殖するんだ。
だからお腹が荒れて、うんちがゆるくなったわけだ。
コクシジウムはトイレやケージにくっついて、
何度も僕たちに感染するんだって。
しかも消毒剤が効かなくて、熱湯やスチームしか効かないんだって。
飼い主は毎晩トイレとおもちゃを熱湯に沈めて、ケージを拭いて、ぼくの足とおしりを洗ってる。
ご苦労さんなのだ。
あれからしばらくたって、ぼくのお腹から虫さんはいなくなった。
うんちは固まったし、
ごはんがおいしい!おやつもおいしい!
もぐもぐたべるよ!すくすく育つよ!
あれ。お腹にぷにぷにが溜まってきたよ?
—————————————————
いかがだったでしょうか。笑
我が家の愛猫ちゃむのお話でした。
保護猫ちゃんはとっても可愛い反面、様々な感染症を持っている恐れがあります。特に子猫は抵抗力が弱いため、種々の症状が強く出る傾向があります。
ご家庭に猫ちゃんを迎えられる際には、ぜひ一度、動物病院にご相談くださいね。
獣医師 佐藤
動物とひとにやさしく 山口獣医科病院
—————————————————————————
☆山口受付ツイッター情報☆ 総ツイート数5,284件
診療状況を一時間毎に更新しています。
https://twitter.com/vtyamaguchi ←クリック!!